恵方巻よ、伝統文化の顔して僕らに近づかないで欲しい。

寿司を握ってるので、この時期、「どんな恵方巻をつくる(つくった)んですか?」と聞かれそうですが、今のうちに答えときます。「2005年頃から恵方巻に反対してます!」と。

したがって、恵方巻は食べたことがありません、すきやばしさぶろーでございます。

恵方巻ビジネスのはじまり

大学2年か3年のときだったでしょうか、当時札幌に住んでいたんですが、近所のセブンイレブンで突如「恵方巻」なるものが売り出されたことをはっきり覚えています。「クリスマス」とか「ハローウィン」とか、カタカナであれば、よその国のお祭りだとわかり易いんですが、「節分」「恵方」「のり巻き」といわれると、さも昔からあった文化みたいで、なんかずるいなと思ったんですね。

この「恵方巻」、僕自身は、あたかも日本の伝統文化のような顔してるのが気に入らなくて、違和感しかなかったのですが、よさこいソーランと同じで、今やすっかり定着してしまいました(食品ロス問題で最近はちょっと風向きが変わってますかね、良いことですね)。

伝統もどきが定着するワケ

関西地方のごく一部にはそのような習慣があったとも言われていますが、日本の圧倒的大部分においては、セブンイレブンとイオンが売り出すまで、全くなかった習慣。これは、「伝統もどき」というべきでしょうが、伝統もどきは、共同体が崩壊した地域から順に受け入れられていくようです。共同体に文化がしっかり根付いてさえいれば、よその人が「これは文化だ」言っても、「なんだそれ、聞いたことないぞ」との気付きがあり、「俺達にゃ関係ないからやめよう」となるからです。

つまり、地域に根付いた文化というのは、もともと、ある程度排他的なところをもっていますが、その地域がぶっ壊れてると、近所の人々から直接受け継ぐものが何もなく、また、その為よその文化を排除する動機もなく、したがって、広告メディアが打ち出す「文化」みたいなものを全く抵抗なく、「これが自分たちの文化なのだ」と受容しやすいのだろうということです。

あのころ、次々と日本各地の地域の共同体がぶっ壊れていって、その隙をついて、セブンイレブンとイオンがこれ商機とばかりに恵方巻ビジネスを展開し、これが思惑通り成功したので各社これにのっかり、いつのまにか国民(特に子供と若者。)もこれを自分たちの伝統文化と思い込むようになった。

僕は、以上のように理解していますが、間違ってますか??

若者たちへ

ともあれ、自分の地域が既に崩壊していることを認めることは悔しい現実ですし、セブンとイオンの企画室のなかで僕らの伝統文化がつくられていることは否定できないシャクに障る事実なのですが、昭和生まれのおじさんとしては、せめて、「恵方巻は平成時代にセブンとイオンが始めたセールスにすぎないよ」と、若者たちに真実を語っていきたいと思います。煙たがられるでしょうけど。

ちびっ子たちには、とりあえず「お行儀が悪い」と叱りましょうかね。でも、学校や幼稚園でも食べさせてしまってるんでしょ? 先生たちからクレームがきたら、やだなあ。

巻きより握りの方が簡単

ところで、太巻きは断面こそ美しいので、絶対切って食べるべきなんですが、それにつけても、巻き寿司ってつくるの難しいですね!!

みなさん「巻寿司は家庭でできるが、握り寿司は外食かスーパー」と思ってらっしゃる方多いですが、本当は逆。巻きの方が100倍難しい。僕もまだまだ練習中です。

さ、恵方巻も飽きた頃だし、寿司握ってみませんか? 握りは誰でもできますよ♪

マグロ脳天12日間自宅熟成@真空チルド

煮切り醤油にどっぷり漬けたら塩分が強くなってしまったため、日本酒で塩抜きしました。日本酒からネタを出してペーパーでくるむこと3日、日本酒臭さは消え、非常に奥行きのある上品な味になりました。

ネ タ

シャリ

美しさ

総合点

鮨さいとうの握りフォームを練習中ですが、手数がかなり少ないので、形をきれいに整えるのが難しい。ちょっとシャリが割れてますね。。。

今年は、この割れた方角で運気UP!(^ν^)

すきやばし さぶろー