マグロを究める⑦ これぞ日米友好? ボストン産生の天然本マグロを40℃に温めた!

らっしゃい! すきやばしさぶろーでございます。

ある日の早朝、いつものマグロのお兄さんからLINEが入って、「ボストンのマグロを競ったけど、要らんかね?」と。

ボストンのマグロ?? 茶会事件のイメージが強いUSAのボストンですが、実はマグロの名産地だそう(最初は想像つかなくて、マグロの種類かと思ってました)。季節によっては、大間のマグロより良いのが釣れるそうです。(← ネット情報)。

「是非買わせていただきます!!」ということで、昼頃会社に持ってきてもらいました。

5日寝かせる

人間だと、日本人と米国人といったら、そりゃあ非常に異なるわけですけれども、マグロは、見た目たいして変わらんですね。いつもの感じです(でも、ちょっと皮側の血が気になるかな。)。

「目裏」という希少部位もつけてもらいました!

いつもは、コストコのぴっちりラップを使うのですが、変色(たぶん酸化)が気になってたので、今回は、マグロのお兄さんに教わった方法で。

ビニール袋にマグロを入れ、息を吸って袋の中の空気を抜く方法です。

吸水紙がけっこうドリップを吸う。

この方法が効果てきめんで、変色がぐっと抑えられますね。

もともと、USAからの空輸で既におそらく3日程度経過していましたが、その後真空チルドで5日間熟成させました。

40℃にあたためる

ここで、令和の寿司です。「令和の寿司」とは懐かしいですね。5月1日の記事を引用します。

大予言② 寿司全体の温度が上がる!

自宅寿司が根付くことにより、魚を切って握るだけの中間価格帯(5000~7000円ぐらい?)の寿司屋が激減するのではないでしょうか? 家で食べられるものに誰も高い金を払いたくないからです。
回転寿司等の低価格帯の寿司屋は、その安さに価値がありますが、高価格帯の寿司屋は、家庭では出せない味や技に価値を求める必要が出てきます。そのひとつが、寿司の温度です。
既に、人肌のシャリは当たり前、ネタを常温に戻してから握ることも常識となっています。また、研究熱心な店では、熱々のシャリに取り組む店も出てきているようです。
この高温化の流れがさらに加速し、令和の寿司ネタは、常温を超え、おそらく保温機や蒸気等で40℃前後にまで上げるのが流行ると思います(令和10年頃)。火付け役は、もちろんこのブログ「お寿しんぼ」です。
たんぱく質が凝固しない範囲で、素材の旨味を最大限に高める温度管理こそが、令和の「職人技」になるのではないでしょうか。

https://make-sushi.com/2019/05/01/sushi-and-emperor-2/

今日はオーブンレンジを使います!

40℃!

ノーマル、煮切り醤油漬け、飯尾醸造「しゃぶしゃぶに夢中」漬け(略称:シャブ中漬け)の3種類を40℃にあたためます。

湯気が出るわけではなく、しかしぬくい、そのくらいの温度です。これ人肌? 45℃にしても良かったかも。

ボストン産生の天然本マグロ空輸後5日間熟成@真空チルド40℃あたため@オーブンレンジ

写真の説明が長ったらしい。。

とはいえ、当ブログの愛読者の皆様は、寿司ではなく情報を召し上がりに来ている。だから良いですよね!

これ、ふつうに美味しいです。

ボストン産生の天然本マグロ目裏空輸後5日間熟成@真空チルド40℃あたため@オーブンレンジ

もたもた握っているうちに冷め、人肌の温度に。これじゃあ意味がない。

冷たいよりは良いです。

ボストン産生の天然本マグロ空輸後5日間熟成@真空チルドの漬け40℃あたため@オーブンレンジ

これが一番おいしかったな!

ボストン産生の天然本マグロ目裏空輸後5日間熟成@真空チルドの漬け40℃あたため@オーブンレンジ

これもなかなか。

ボストン産生の天然本マグロ空輸後5日間熟成@真空チルド40℃のシャブ中漬けあたため@オーブンレンジ

しゃぶしゃぶに夢中」とは、富士酢を使ったポン酢です。付属の山椒の粉をかけると完成、かなり美味な調味料です。これで漬けてみました。

酢で表面がしまり、白っぽくなってしまいました。見た目があまりよろしくない。味もぼちぼち。

ボストン産生の天然本マグロ目裏空輸後5日間熟成@真空チルドのシャブ中漬け40℃あたため@オーブンレンジ

まあまあ。

ボストン産生の天然本マグロ目裏空輸後5日間熟成@真空チルドの鉄火巻き

これはあたためませんでした。冷めて定番の味。

まとめ

  • ボストンのマグロの真価はまだわからず。もっと熟成させてみます。
  • 40℃あたためは美味しいが、もっといけるはず、次は45℃!
  • 飯尾醸造「手巻きすし酢」は砂糖不使用だが、冷めるといまいち。

すきやばし さぶろー

※魚の熟成については、「食品衛生に関するご注意」をお読みください。

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