いしゃらっせい! すきやばしさぶろーでございます。
先日、久しぶりに姪浜の朝市に行ってきました。1年ぶりぐらいじゃないかな?
ここの朝市の魚は、水揚げした直後なので特に新鮮で、しかも質が良く、値段も安い。規模もそこそこで、全国屈指のレベルなんじゃないでしょうか。
何より、まだほの暗い早朝5時前から食欲旺盛な住民たちが集まり、ぴちぴちと跳ねる魚を物色し、その横で漁師達がしこしこと神経締めをしている様子が、異世界に迷い込んだ感じがして、楽しくてしかたない。
買い物を終えると、いつの間にか明るくなっていました。
これといった観光スポットがない福岡市にあって、おそらく一番楽しいイベントです。毎週日曜朝5時半~。お勧めです、GoToキャンペーンで是非!
※これから初めて行かれる方へ。買い物は5時半一斉スタートですが、その前から良い魚は予約されてしまう(整理券をもらえます。)ので、5時にはいた方が良いですよ。
家にある酢を全部混ぜてみた
さて、本題。
ブログのネタづくりと思って、家にある酢を全部混ぜてシャリをつくってみました。
保守本流の私としては、本当はこういう趣味の悪い「やってみた」系は抵抗あるんですけどね、ところが実際やってみたら、これがえらい結果になりました。
左から順に、江戸前鮨赤酢、モデナのバルサミコ、富士手巻きすし酢、玉姫酢、純米富士酢、黒豆酢、三ッ判山吹です。
地味な七色が並んだので、「レインボーミック酢」と名付けさせてください。
配合はてきとうです。ざっくり等分、かな?
どうせ不味かろうもん、と思って、混ぜた後の酢の写真をとっていません。ご参考までに描写すると、黒い液体でした。
シャリにしました。
じゃじゃん! なんとも艶があってあってキレイですね。
で、最初信じがたかったんですが、シャリだけ食べて震えました。旨すぎて気絶するかと思いました。こんな経験はもちろん初めてです。
諸事情あり、米を昆布水に丸2日間漬けたこともあってか、少ない水分量でも芯が残ることなく、もっちもちの凄い弾力でした。
フワッ(とほどけ)、モチッ(とした弾力)、ホヮ~(とした豊かな風味)、ググッ(とくる強いコクと酸味)の絶妙で完璧なカルテット。
断言しますが、お店含め、これまで食べたシャリの中で一番旨いです。
近松超えた!安春計超えた!唐島超えた!幸徳超えた!笑
もう、ここからは天狗です。
極上のシャリで、握る。
あまり火を通し過ぎないように、ほどほどで湯から引き上げました。
それと、シャコは雌だと卵が固くなってイマイチですからね、たまたま雄でよかった。
ネ タ
シャリ
美しさ
総合点
これ以上のシャコ握りはこの世にないんじゃないですかね? 三途の川わたらないと!(おシャコ様だけに)
ネ タ
シャリ
美しさ
総合点
マヨネーズうめ~! 木の芽かなにかのアクセントがあると、より面白かったかな。
ネ タ
シャリ
美しさ
総合点
ややスジの多い部分を使ったためネタ評価4.5だけど、でもこれも、ただただ旨い。スジのない部分は評価5ですね。
これで1尾500円ですよ? 1貫の原価どれだけ安いか。コスパがもの凄い。
ネ タ
シャリ
美しさ
総合点
なんといいますか、棒寿司という食べ物自体の限界ですかね。いくら極上のシャリでも、冷めてしまい、しかも押しつぶされてしまっては、旨さ半減ですね。
太刀魚も、卵に栄養とられて身が痩せてたかも。こんなものかしら。
酢ランキング更新! 順位はもちろん…!
忖度ゼロで人気の酢ランキング、更新です。
そしてここに歴史が刻まれました! レインボーミック酢、堂々の第1位です!!
- レインボーミック酢〔江戸前鮨赤酢、モデナのバルサミコ、富士手巻きすし酢、玉姫酢、純米富士酢、黒豆酢、三ッ判山吹をそれぞれだいたい等分〕(人類がたどりついた至高の、もはや酢を超越した、すっぱい聖水の如し。)
- ブレンド〔富士酢PREMIUM:江戸前熟赤酢=1:1〕(旨み、まろみ、香り、力強さ、優しさ、すべてにおいて他を凌駕する。)
- 富士 手巻きすし酢(圧倒的な旨味と風格。)
- 富士 すし酢(衝撃の旨さ。)
- ブレンド〔富士手巻きすし酢:江戸前熟赤酢=1:1〕(力強くて芳醇)
- ブレンド〔玉姫酢:江戸前熟赤酢=1:1〕(豊かな旨み倍返しだ! なんにでもあう!)
- 江戸前熟赤酢(マグロとの相性が最高!)
- ブレンド[富士酢PREMIUM:三ッ判山吹=1:1](ロゼシャリの超優等生!)
- 純米富士酢(スーパーハイレベル。)
- 富士酢PREMIUM(飲むだけならナンバーワンだが、酢飯にすると意外とそうでもない?)
- ブレンド[玉姫酢:三ッ判山吹=1:1](きれいなロゼシャリ!)
- 玉姫酢(富士酢PREMIUMと全く同じ感想。旨いよ。)
- 飯尾醸造 黒豆酢(強い香りと旨味。)
- 三ッ判山吹(赤酢の元祖。江戸の香り。)
- 千鳥酢(人気者の優等生タイプ。)
- 京風すし酢(これでも十分おいしいと思います。富士酢より高いですが。)
- 千鳥酢3倍濃縮(回転寿司に毛が生えた感じ。)
- すきやばし次郎(酸が強すぎます。コスパも悪い。)
- 帝釈の酢(「赤酢」といいながら色が出ないです。)
- ミツカンすし酢(安いだけあって、それなりの味です。)
まとめ
この記事をまとめるというよりは、人類の寿司の歴史をまとめているかのような感覚です。まだ興奮しています。
悔やむべきは、酢の配合をメモしていなかったこと。もう二度と再現できない味になるのでしょうか。。
とはいえ、寿司の未来に寄与すべく、記憶の残る限りでレシピを書き留めます。
- 米 新潟県産新之助(令和元年産)。
- 酢 江戸前鮨赤酢、モデナのバルサミコ、富士手巻きすし酢、玉姫酢、純米富士酢、黒豆酢、三ッ判山吹をそれぞれだいたい等分。合計100ml。
- 塩 アルペンザルツ岩塩をてきとうな量(標準よりだいぶ少なめ)。
- 砂糖 奄美産素炊糖をてきとうな量(標準よりかなり少なめ)。
- 作り方 米2合に対し水は1.5合分相当。昆布も入れて2日間冷蔵庫で浸した。日立の圧力炊飯器で2合炊きモードの「しゃっきり」炊飯。炊き上がり直後に炊飯器の鍋肌に直接合わせ酢を回し入れ、しゃもじで混ぜ、米全体に行き渡らせる(この段階では液体が漏れ出るぐらいビシャビシャ)。その後ボウル(飯台持ってませんので。)に移し、しゃもじでシャリを切りつつ混ぜる。ある程度熱がとれ、米が酢を吸いつやつやになったら、電源を切った炊飯器にシャリを戻す(お櫃持ってませんので)。その際、シャリを窯に直接触れさせず、濡れ布巾をかぶせるというか包む。炊飯器の蓋を閉め1~2時間後?ぐらいに寿司にしたような気がする。
黒豆酢とかバルサミコ酢とか、ふつう寿司には使わない酢も入っていましたが、たぶん、すごくキーパーソンだったのではないかと。やはり、常識にとらわれないチャレンジこそが、新しい価値あるものを生み出しますね。
わたくし、幸いにも修業とかしていない、客もいない、気ままに何でもできるサラリーマンです。今後も、縛られず、とらわれず、自由に旨いものを追求していきたいと思います。
すきやばし さぶろー