酢を混ぜる⑥ 家にある酢(7種類)を全部混ぜてみた。奇跡のレインボーミック酢シャリ爆誕!!

いしゃらっせい! すきやばしさぶろーでございます。

先日、久しぶりに姪浜の朝市に行ってきました。1年ぶりぐらいじゃないかな?

ここの朝市の魚は、水揚げした直後なので特に新鮮で、しかも質が良く、値段も安い。規模もそこそこで、全国屈指のレベルなんじゃないでしょうか。

何より、まだほの暗い早朝5時前から食欲旺盛な住民たちが集まり、ぴちぴちと跳ねる魚を物色し、その横で漁師達がしこしこと神経締めをしている様子が、異世界に迷い込んだ感じがして、楽しくてしかたない。

買い物を終えると、いつの間にか明るくなっていました。

これといった観光スポットがない福岡市にあって、おそらく一番楽しいイベントです。毎週日曜朝5時半~。お勧めです、GoToキャンペーンで是非!

※これから初めて行かれる方へ。買い物は5時半一斉スタートですが、その前から良い魚は予約されてしまう(整理券をもらえます。)ので、5時にはいた方が良いですよ。

生きてるシャコ 1000円
太刀魚 400円
たぶん石鯛 500円

家にある酢を全部混ぜてみた

さて、本題。

ブログのネタづくりと思って、家にある酢を全部混ぜてシャリをつくってみました。

保守本流の私としては、本当はこういう趣味の悪い「やってみた」系は抵抗あるんですけどね、ところが実際やってみたら、これがえらい結果になりました。

左から順に、江戸前鮨赤酢、モデナのバルサミコ、富士手巻きすし酢、玉姫酢、純米富士酢、黒豆酢、三ッ判山吹です。

地味な七色が並んだので、「レインボーミック酢」と名付けさせてください。

配合はてきとうです。ざっくり等分、かな?

どうせ不味かろうもん、と思って、混ぜた後の酢の写真をとっていません。ご参考までに描写すると、黒い液体でした。

シャリにしました。

じゃじゃん! なんとも艶があってあってキレイですね。

で、最初信じがたかったんですが、シャリだけ食べて震えました旨すぎて気絶するかと思いました。こんな経験はもちろん初めてです。

諸事情あり、米を昆布水に丸2日間漬けたこともあってか、少ない水分量でも芯が残ることなく、もっちもちの凄い弾力でした。

フワッ(とほどけ)、モチッ(とした弾力)、ホヮ~(とした豊かな風味)、ググッ(とくる強いコクと酸味)の絶妙で完璧なカルテット。

断言しますが、お店含め、これまで食べたシャリの中で一番旨いです。

近松超えた!安春計超えた!唐島超えた!幸徳超えた!笑

もう、ここからは天狗です。

極上のシャリで、握る。

シャコ

あまり火を通し過ぎないように、ほどほどで湯から引き上げました。

それと、シャコは雌だと卵が固くなってイマイチですからね、たまたま雄でよかった。

ネ タ

シャリ

美しさ

総合点

これ以上のシャコ握りはこの世にないんじゃないですかね? 三途の川わたらないと!(おシャコ様だけに)

シャコサラダ軍艦

ネ タ

シャリ

美しさ

総合点

マヨネーズうめ~! 木の芽かなにかのアクセントがあると、より面白かったかな。

石鯛

ネ タ

シャリ

美しさ

総合点

ややスジの多い部分を使ったためネタ評価4.5だけど、でもこれも、ただただ旨い。スジのない部分は評価5ですね。

これで1尾500円ですよ? 1貫の原価どれだけ安いか。コスパがもの凄い。

焼き太刀魚の棒寿司

ネ タ

シャリ

美しさ

総合点

なんといいますか、棒寿司という食べ物自体の限界ですかね。いくら極上のシャリでも、冷めてしまい、しかも押しつぶされてしまっては、旨さ半減ですね。

太刀魚も、卵に栄養とられて身が痩せてたかも。こんなものかしら。

酢ランキング更新! 順位はもちろん…!

忖度ゼロで人気の酢ランキング、更新です。

そしてここに歴史が刻まれました! レインボーミック酢、堂々の第1位です!!

  1. レインボーミック酢〔江戸前鮨赤酢、モデナのバルサミコ、富士手巻きすし酢、玉姫酢、純米富士酢、黒豆酢、三ッ判山吹をそれぞれだいたい等分〕(人類がたどりついた至高の、もはや酢を超越した、すっぱい聖水の如し。)
  2. ブレンド〔富士酢PREMIUM:江戸前熟赤酢=1:1〕(旨み、まろみ、香り、力強さ、優しさ、すべてにおいて他を凌駕する。)
  3. 富士 手巻きすし酢(圧倒的な旨味と風格。)
  4. 富士 すし酢(衝撃の旨さ。)
  5. ブレンド〔富士手巻きすし酢:江戸前熟赤酢=1:1〕(力強くて芳醇)
  6. ブレンド〔玉姫酢:江戸前熟赤酢=1:1〕(豊かな旨み倍返しだ! なんにでもあう!)
  7. 江戸前熟赤酢(マグロとの相性が最高!)
  8. ブレンド[富士酢PREMIUM:三ッ判山吹=1:1](ロゼシャリの超優等生!)
  9. 純米富士酢(スーパーハイレベル。)
  10. 富士酢PREMIUM(飲むだけならナンバーワンだが、酢飯にすると意外とそうでもない?)
  11. ブレンド[玉姫酢:三ッ判山吹=1:1](きれいなロゼシャリ!)
  12. 玉姫酢(富士酢PREMIUMと全く同じ感想。旨いよ。)
  13. 飯尾醸造 黒豆酢(強い香りと旨味。)
  14. 三ッ判山吹(赤酢の元祖。江戸の香り。)
  15. 千鳥酢(人気者の優等生タイプ。)
  16. 京風すし酢(これでも十分おいしいと思います。富士酢より高いですが。)
  17. 千鳥酢3倍濃縮(回転寿司に毛が生えた感じ。)
  18. すきやばし次郎(酸が強すぎます。コスパも悪い。)
  19. 帝釈の酢(「赤酢」といいながら色が出ないです。)
  20. ミツカンすし酢(安いだけあって、それなりの味です。)

まとめ

この記事をまとめるというよりは、人類の寿司の歴史をまとめているかのような感覚です。まだ興奮しています。

悔やむべきは、酢の配合をメモしていなかったこと。もう二度と再現できない味になるのでしょうか。。

とはいえ、寿司の未来に寄与すべく、記憶の残る限りでレシピを書き留めます。

  • 米 新潟県産新之助(令和元年産)。
  • 酢 江戸前鮨赤酢、モデナのバルサミコ、富士手巻きすし酢、玉姫酢、純米富士酢、黒豆酢、三ッ判山吹をそれぞれだいたい等分。合計100ml。
  • 塩 アルペンザルツ岩塩をてきとうな量(標準よりだいぶ少なめ)。
  • 砂糖 奄美産素炊糖をてきとうな量(標準よりかなり少なめ)。
  • 作り方 米2合に対し水は1.5合分相当。昆布も入れて2日間冷蔵庫で浸した。日立の圧力炊飯器で2合炊きモードの「しゃっきり」炊飯。炊き上がり直後に炊飯器の鍋肌に直接合わせ酢を回し入れ、しゃもじで混ぜ、米全体に行き渡らせる(この段階では液体が漏れ出るぐらいビシャビシャ)。その後ボウル(飯台持ってませんので。)に移し、しゃもじでシャリを切りつつ混ぜる。ある程度熱がとれ、米が酢を吸いつやつやになったら、電源を切った炊飯器にシャリを戻す(お櫃持ってませんので)。その際、シャリを窯に直接触れさせず、濡れ布巾をかぶせるというか包む。炊飯器の蓋を閉め1~2時間後?ぐらいに寿司にしたような気がする。

黒豆酢とかバルサミコ酢とか、ふつう寿司には使わない酢も入っていましたが、たぶん、すごくキーパーソンだったのではないかと。やはり、常識にとらわれないチャレンジこそが、新しい価値あるものを生み出しますね。

わたくし、幸いにも修業とかしていない、客もいない、気ままに何でもできるサラリーマンです。今後も、縛られず、とらわれず、自由に旨いものを追求していきたいと思います。

すきやばし さぶろー

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