スッポンでシャリを炊いてみた① 令和の寿司はこうなる! はずだが、千里の道も一歩から!!

こんにちは! 滋養、強壮、すきやばし さぶろー でございます。

「令和の寿司はこうなる!」と、スッポンスープで炊いたシャリが流行ると予言してから3か月余り。寿司の基礎ができていなくても、道具がそろっていなくても、とにかくスッポンスープでシャリを炊きたい日々が続いていました。

目指すは、極上のすっぽんスープを飲んだ時の、「次の一口を飲もう」と意識する前から脳が勝手にぐいぐい飲ませて止まらない、あの官能的な感覚、これをシャリ化したい。

とはいえ、どこでスッポンを調達したらいいものか、あるいは自分で天然物を捕獲すべきか、皆目見当もつかず、もんもんとしておりました。

そんなある日、昨日のことですが、長浜鮮魚市場の市民感謝デーにでかけたところ、スッポンが売られているではありあませんか! 衝動買いしてしまいました。

捌きたてをてきとうに煮る。

生きてるスッポンを「これください」と指させば、解体ショーが始まります。

残酷なので、途中経過お見せできませんー

調理方法をおっちゃんに聞いても、「スマホで調べて」の一点張り。知らないんだろうなあ。。

さて、帰宅して洗ってもなお一部動く、凄い生命力。スッポーン!!

言われた通りスマホを見て、水、酒、しょうが、昆布にスッポンを甲羅含め全部投入。あとはよくわからないので、てきとうに煮ます!

4時間ぐらい煮ました。

肉も甲羅もホロホロ(*’ω’*)

黄金色に輝く、澄んだスープを想像していたのですが、白濁してしまいました。煮すぎた??

味も、濃いけど少し雑味が気になる感じです。生臭さとか泥臭さはないです。

ぷりっぷりの身も食べたかったのですが、ぐちゃぐちゃの出がらしになってしまいました。

やはり煮すぎた??

新潟の新ブランド米「新之助」

せっかくなので、米にもこだわりました。

これまで、主にコシヒカリを使っていましたが、やや小粒で粘りがあるので、寿司にはあわないかなとは思っていました。

名店の握りと比較すると明らかです。名店のシャリは、細長く比較的大粒粘りが少なく、米と米の間に空間が多くでき、一粒一粒は弾力がありながらも、いかにも、ふわっとしてほろっと崩れそうです。

それと比べると、僕のは、米が丸くて、粘りがあって、米と米の空間も少ないように見えますね。

↑↑ ※スマホだと、シャリに文字がかかり見えにくいかもしれません。その際は、画面を横にしてください。ちょっとはましになるかと。 ↑↑

そんなある日、先週のことですが、新潟の実家に帰ったときに、朝食で新種「新之助」を食べました。

まさに、大粒で米離れが良い米だった(もちろん、味も◎)ので、「これはお寿司にぴったりだゾ~!(しんのすけだけに。)」と思い、さっそく送ってもらいました。

いつもどおりに炊けない・・・

では、濃厚すっぽんスープで新之助を炊いてみます!

いつもどおり、あまり浸水させず、水はかなり少なめで、1合炊きの「しゃっきり」モードでササっと炊きます。

ところが! 慌てていたので写真がないですが、びっしょびしょに水分が残り、全然炊けませんでした。

で、再炊飯したら、いちおう炊けはしたものの、今度はお焦げができてしまいました。

しかたないので、お焦げ部分を避けて白い米のみを掬い取り、富士酢のすし酢を混ぜ合わせました。

酢が少なかったのか酸味が弱く、いつものシャリとは少し違いますが、なんか旨い。スッポンの味とはわからない、純粋なコクというか、中立的な旨味を感じます。

でも、水分が多くて、これは握りにくいなあ。。

寿司ネタとの相性は?

シャリ自体はなかなか悪くありませんが、ネタとの相性はどうでしょうか?

さっそく握ります。

スッポンと同時に買った、解体ショーのマグロ(三重県の天然生本マグロ)、福岡のタイ、どこかのイワシです。あと、冷凍してたイカの耳もあります。

マグロ。美味しい赤身です。筋が目立ち、骨抜きで一本一本取る作業が面倒くさかったですが、新鮮で香りの良いマグロでした。

ネタとシャリの相性は良いと思います。おいしい。

ただ、酸味が弱いせいか、寿司というより海鮮味ご飯? みたいな、評価しづらい不思議さがありますね。そうかといって、今から酢を足してもびしょびしょになって握りにくいかと。

イカの耳。すだちの皮を削ったやつをのせて。

イカは冷凍すると柔らかくなると聞いたけれども、たしかに。

隠し包丁効果もあって美味。

海鮮味ご飯として◎! 寿司として通用するかどうかは、まだ判断が難しいです。

イワシ。酢で締めすぎたので、ネタはダメ。

でも、シャリだけ見ると、良い感じですね。口の中でほろりとほどけます。

タイ。握りもきれいで、大変美味しい海鮮味ご飯です。

まとめ

炊飯に失敗したため酢を少なくせざるを得ず、結果、酸味の少ない海鮮味ご飯になってしまいました。けれども、これはこれで非常に美味しく、可能性を感じさせるものでした。

余ったスープを冷凍しているので、次回は、ネットに書いてあったとおり、真水での浸水をしっかり行い、その後スープで、いつものように固い仕上がりになるように炊きたいと思います。そうすれば、酢をもう少し多く入れることができ、令和のシャリができるはず!

乞うご期待。

すきやばし さぶろー

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