兄妹対談 すきやばしさぶろー、寿司を語る① 鮨屋に修業は必要か?

みんなぁ、こんちゃすこーす! すきやばしさぶろーの妹、すきやばしエリザベスでーす(*´з`)ヘケッ

ぃま文学部の大学生ぢゃけど、食と哲学について卒論書くけぇ、その素材探しでお兄ちゃんに対談を申し込んだんだども、あっさりOK。このブログにも、掲載料5,000円で載せてくれるっていうんで、お願いしちゃいました☆

そのうち、ソクラテス・メソッドの方法を用いて、寿司に対する理解を深めたいなと思うちょるけど、とりま導入ってことで、第1回は、「鮨屋に修業は必要か?」をテーマに、簡単なトークです! 

核心に迫る発言を引き出したいけど、ゎたし帰国子女ぢゃけ日本語がうまく出てこないときがあるんだょね、失敗したらやだなあ(;_:)(ドルドル! 間違えた失敬、エーンエーン!)

それでは、よろぴく~

話し手:すきやばし さぶろー

福岡市在住 30代男性。妻と2人暮らし。建築資材メーカー勤務。自宅で寿司を握って1年ちょっと。 インターネット上の架空の寿司店「寿司処 自宅」のエグゼクティブ・オーナーシェフ・ブロガー。好きな食べ物はオムライス。

聞き手:すきやばし エリザベス

東京都在住20代女性。都内某大学文学部4年生。哲学専攻のパリピ。カリスマタピオカ店にてアルバイト。兄、すきやばしさぶろーを心から尊敬する。座右の銘は、「寿司は家庭料理だ!」

きっかけは、焼き鳥屋の大将の一言

エリザベス:お兄ちゃん、ZOOMでだけど久しぶり~! 今日はよろしくお願いします。

さぶろー:おお、最近彼氏と別れたらしいじゃないか。S石様(注:ときどきこのブログに登場するお兄ちゃんのお友達)でも紹介しようか?

エリザベス:まぢ勘弁! てゆうか、いきなり脱線しないでよ!もー。

さぶろー:めんごめんご。さ、何でも質問してください。

エリザベス:最近ブログを読み返しているんですが、ぐんぐん上達してるのが写真からよくわかります。それと比べると、初期の寿司はなんかイマイチですね。

さぶろー:まったくそのとおりで、やはり旨い寿司は見た目も旨そうだよね。去年は打率低かったけど、最近では、その辺の寿司屋には圧勝していると思うよ。エリザベスの知ってる福岡の寿司屋でいうと、たつみ寿司とか高玉とか。でも、近松のレベルには程遠いけどね。

エリザベス:もともと、お寿司を握り始めたきっかけは何だったんですか?

さぶろー:福岡にめちゃくちゃ旨い、カウンターだけの焼き鳥屋があってね、そこの大将は修業せず(注:1日だけ修業したらしいけど、馬鹿らしくなってその日のうちに投げ出したとのこと。)、独学で焼き鳥を究め、今では食べログ全国順位一桁の超有名店になったんだ。

エリザベス:凄い!焼き鳥だけに、よやくとりにくそう!

さぶろー:うん、今では予約なかなかとれなくなったね。2~3年前当時は、そこまで有名でもなく、ふらっと入っててきとうに飲み食いしてたよ。でもね、出てくるものが他の店と違った。一品一品熟成された鶏刺しが小皿に乗って、割烹みたい出てくるんだ。

エリザベス:へぇ~ それでそれで?

さぶろー:大将がおもむろに鶏刺しの寿司を握り始めたんだ。しかも絶妙に旨くてね、これにはたまげたなあ。で、「大将、寿司まで握れるんですか! どこで修業されたんですか?」と聞いちゃったわけよ。

エリザベス:聞いちゃったんですね。

さぶろー:当時は、「寿司は修業した職人じゃないと握れない」と本気で信じたからなあ。ほんと、恥ずかしい質問をしてしまったと思うよ。悔やんでも悔やみきれない。

エリザベス:大丈夫。罪を憎んで人を憎まずですよ。で、大将の答えは?

さぶろー:「YOUTUBEを繰り返し見て勉強しました。寿司は修業なんかしなくても誰でも握れますよ」って。

エリザベス:今のお兄ちゃんみたい! その言葉で火が付いたんですね。

さぶろー:そう。あと、「寿司は特別」っていう、なんか寿司屋を聖域みたいに扱う世の中の空気を、消費者の側からぶっ壊したいと思った。そうしなければ、いつまでたっても、高いだけで不味い寿司屋が残ってしまうからね。

エリザベス:どういうことですか?

さぶろー:素直に考えれば、寿司だって料理のひとつなんだから、肉じゃがやスパゲッティみたいに誰でも作れるはずだし、不味い店よりは母ちゃんの作った方が旨い、てことも当然あり得る。しかも、飯に魚を乗せるだけの寿司は、なおさらハードルが低いはず。それなのに、なぜか、「寿司は職人じゃないと」とみーんな思い込み、寿司というだけでありがたがってる。いわば国民全体が集団催眠術にかかってるんじゃない?

エリザベス:なるほど。だから、寿司は甘やかされて、その分進化が停滞し、値段のわりにイマイチな店が多いんですね。

さぶろー:「甘やかされ」って、まさにその通りだね。(こぶしを振り上げ)寿司を甘やかすな!!

エリザベス:あはは(一同爆笑)